この日の稽古では、主に週末に行う「学年の締め括りの稽古」に向けた練習を行いました。
面も防具もつけていないチームあやめグループでは、切り返しと三種類の基本打ちを行いました!週末は、その四つ+礼法、所作、発声、姿勢(態度)などを見て、一番良かった人を指導者が一人ずつ選びます(*^^*)
低学年の生徒達の中には、最初に順位がつくと分かったものに挑戦するのを拒んだり、やる前からやる気を失ってしまう剣士がいます。
不思議なことに、後々「誰が一番良かったか」「自分は何位だったか」はOKで、それはむしろ気になるようですが(*^^*)笑
たしかに、順位や勝ち負けだけが全てではありません。しかし、物事には大抵それがつきものです。
いずれ彼らも、剣道具を身につけて試合に出る日がきます。
強くなる為には、順位がついたり、勝ったり負けたりする経験を沢山積む必要があります。
順位が低かったり、負けたら恥ずかしい、悲しいと思う気持ちはよく分かりますが、その経験がその子の人格や人生に大きな影響を与えてくれると信じています。
勝敗は、剣道の強さ弱さ(剣道技術)だけに影響を与えるのではないと、私は考えています。
自分の剣道の技術はもちろん、心の弱い部分にも影響を与えてくれます。
心の弱さというと、内気とか臆病な心のことに聞こえるかもしれませんが、そういう意味ではなくて、例えば「素直じゃない」とか「甘え(例:親になんでもやってもらってるなど)」のことです。
特に「素直」に関しては、メンタルトレーニングの世界でも非常に重要視されています。
素直じゃない人は、どれだけセンスや才能があっても伸びないそうです。
「素直で努力する人」には勝てないとすら言われています。
素直じゃないと、言われたことを聞かなかったり、稽古や試合にも不満を言ったり、負けたのを相手のせいにしたりするようになる。…だから伸びないんですね。
「今すぐ変わりましょう!」と言いたいわけでも、「全員ダメ!」と思っているわけでもありませんよ(-。-;
指導者である自分も含め、毎週の稽古や時々ある試合で、剣道の技術はもちろんですが、自分の心も育てていければいいな、人として成長していければいいな…と思うんです。
剣道「が」強くなる ではなく
剣道「で」強くなる。
‥と、恩師に習いました。
ただ、「負けたい」と思って試合に出る選手はいませんし、大人は「勝ち負けだけが全てじゃない」と言いますが、実際に試合をしている子供にとっては「勝ち負けが全て」と言っても過言ではありません。
勝てば嬉しいけど、負けたら悲しい、順位が低いと悔しいのは当たり前。はじめてちゃんと出される結果に、1位に選ばれなかった剣士はショックを受けたり、泣き出す子もいるかもしれません。
はじめての体験をする剣士達を、私たちで見守り、共に歩んで行きたいですね!
0コメント